ねねちゃん

ねねちゃんは、入学してからずっと探してた子の1人だった。

一年の頃は講義は全部リモートで、クラメイトの顔はわからない。

 

そんななか名前で惹かれた子だった。

 

ねねちゃんは絵を作品としてまとめる力に優れているけど、当の本人はあまり自覚していないみたい。

それに、あの子はそれが全てと言わんばかりに自分の為に絵を描いている。

学校の先生は「人に見てもらいたいと思わないの?」とか、「このキラキラの記号は無くても作品として成り立つんじゃない?」

とか、色々言ってるけど、

あの子は何も間違ってない。

 

作品の一番初めの鑑賞者は自分

ってことを忘れちゃいけない。

 

自分の為に作品を作れること以上に素晴らしいことなんて他にないんだから。

みんなそれが出来なくて、こじつけの理由を探すけど。

 

自分で自分に愛を注げるのは人として

健全だなと思う。

 

光合成ができるから、花なら生花。

ドライフラワーにそれはできない。